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つづき。
7月9日
悲しいくらいいい天気。
細切れで2時間くらい眠ったけれど、体は重いし頭は冴えてる。
相変わらず味はしないけど、なんとかおにぎりを押し込む。
でもやたらと喉だけが渇く。
同じ場所で葬儀をするので、ゆっくりでいいと思っていたけど、なんやかんやと慌しい。そんな空気を知ってか知らずか、えりたんは相変わらず静かに眠ってる。

思えばいつもそうだった。
すぐ隣でみんみんとダンナさんがどんなに騒いで遊んでいても。
かよぞうが周りであたふたと片付けたり出かける用意をしていても。
我関せずで眠り続けるか、たまにニヤッと笑いながらじーっと静かに目で追っていた。

そんな感傷に浸ってる間も、着々と準備は進み。
140㎝の薄いピンク色の棺が用意されたときは動揺した。

和尚さんとお弟子さんが来てくれて、挨拶をしたとき、祭壇の真ん中に置いた紙に目を留めた。
みんみんが書いたえりたんの似顔絵。下に「がんばったね、えらいよ」。
和尚さんは、「今日の葬儀のテーマはこれですね」と呟いた。



ぶっちゃけ、無宗教と言うか・・こうしたことにまったく疎いかよぞうは、葬儀の意味はわからなかった。
お題目の意味も、今えりたんに何をつたえているのかも。いぶされるほどの焼香の煙、やたらとでかい音の鐘。
ただただ、そうした対象がえりたんだということが嫌で悲しかった。



そうこうしているうちに、納棺になり、最後の抱っこをして棺に納めた。密葬に限りなく近い家族葬、としていたにも関わらずたくさんお別れに来てくれた方たちとえりたんを花で埋め尽くした。
「これは真羽ぴょんのママがくれたんだよ。向こうで真羽ぴょんに会ったらお礼を言ってね」
「これはちびみゅちゃんのママ。ちびみゅちゃんはまだ小さいけど、向こうでは先輩だからいろいろ教えてもらうんだよ」
「お菓子はみんなにも分けてあげてね。ちゃんとよろしくって言うのよ」
「いつも一緒だったルビーちゃん、連れて行ってね。なくさないようにね」
「・・・あ、ごめん鼻水たれちゃった」


みんみんが位牌を。かよぞうが写真を。
いつも乗っていた車に棺を乗せて火葬場へ向かった。

火葬場の6基ある炉は満員御礼だった。
えりたんは・・・一番先に終わった。
炉に入るときは・・・覚えていない。
みんみんとわあわあと泣きながら、一緒に入ってしまいたい衝動にもかられた。

小さなお骨をみんなで拾った。もちろんみんみんも一緒に。
真っ黒になった部分が1箇所あったけれど、どの部分なのかわからなかった。
胸の辺りか、もっと上か・・。
小さな歯が3個だけわかった。全部欲しかった。どんなに小さな骨でも。
のど仏はわからくて、ダンナさんが綺麗な形の頚椎の骨と頭の骨を一番上にのせた。


お骨を抱いて、斎場に戻り精進落としをした。
ある意味、区切りと言うか諦めなのか。
味覚が戻った。まずはウーロン茶の味がして、少しずつ食べ物の味がするようになった。


今は、酸素やモニターがなくなり、シリンジやマーゲンチューブ、ほっぺのシールが意味をなくして転がってる。

涙が勝手にわさわさ出てくる日もあれば、妙にテンションの高い日もある。

病院の前を通ると少し動悸が激しくなる。
救急車のサイレンが聞こえると体が強張る。
みんみんは、後日1回だけえりたんがいなくなったと夜泣いた。



意味がわからない。


とどこへ向かってるのかわからない憤りを感じる日が多い。


それでも、1週間過ぎた今でも沢山の人が恵里に会いに来てくれる。




えりたん、あなたはあたしの誇り。
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【2012/07/15 09:07 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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